インガルス本社から一番近い神社ご存知でしょうか?


飲み屋街の裏通り、ビルの合間に挟まるように
ひっそりとキツネさんが鎮座している「大柳稲荷神社」です。


関東大震災後の大正時代末期に多町一丁目町会の人々が中心となり建立され、
柳の木を植樹したことから「大柳」という名前がついたと伝えられているそうです。
戦災によって社殿が焼失していますが昭和25年に再建され、
現在は神田神社(神田明神)の境外末社ととなっています。


神社にまつられている神様は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)という、
日本神話に登場する五穀豊穣の神様です。
親しみを込めて「お稲荷さん」とも呼ばれています。


「稲荷」の言葉には、「稲がなる」という意味が込められているそうです。
現代では穀物の神としてだけでなく、農業の神、商工業の神として
商売繁盛や家内安全、諸願成就の神様として信仰されています。


稲荷神社と言えば両脇に鎮座しているキツネさん。
キツネさんは宇迦之御魂神の眷属(けんぞく)と呼ばれる神様の使者です。


キツネは冬の間は冬眠しますが、
農事が始まる春先から秋の収穫期にかけて里に降りて姿を現し、
収穫が終わる頃に山へ戻っていくため、田の神、山の神、
すなわち豊穣をもたらす神の存在、五穀豊穣の神様「お稲荷さん」のお使いだと考え、
これが稲荷神社にキツネが鎮座するようになった由縁とのことです。
※いろいろな説があるそうです。


普段何気なく目にしてるものでも、
疑問に思ったり、興味を持ってその意味や歴史に触れると
なんだかちょっと景色が変わって見えたりするような気がしておもしろいですね。


街でお稲荷さんを見かけたときにちょっと思い出してみてください。