私はインガルスの総務部で管理職を務める者である。

私はよくオンラインゲームをするのだが、

先日友人とオンラインで、少し凶暴な生き物を、鋭い刃物などで切って、素材を集める作業をしていた時に、

ゲームとは全く関係のない世間話をダラダラとしていた。

その友人とは趣味が合うので、よく趣味の話で盛り上がるのだが、

その時は本当にどうでも良い話を、何も考えず話していた。

凶暴な生き物が襲ってくるのを避けながら。

この時、非常に不思議な感覚を感じた。

直接会って話すこともある友人で、普段は趣味の話をする。

しかし、オンラインで火を噴いてくる生物を相手にしている時は世間話になっている。

ゲームという趣味の中で話をしているにも関わらずだ。

なぜ、このように少しズレた感覚になるのかを考えてみたところ、

オンライン空間内では何とも言えないリラックス状態にいるのではと考えた。

直接会って話す場合は、無意識に何か話題を探してしまう。

その話題を見つけやすいのが共通の趣味であるから、自然と趣味の話で盛り上がる。

しかし、すでにオンライン上で共通の趣味を共有している状態であれば、話題は探さずとも目の前にあり、いつでも話が出来る状態。

その安心感からか、あまり考えずに会話をすることが出来ているのではないかと。

そこまで考えた時に、一つの疑問を解決することが出来た。

あるゲーム(ある一定の人数が集まり、銃を撃って、建物立てながら勝ち残りを目指す)では、プレイする前のエントランスに集まって、話をするだけの人たちがいると聞いて驚愕していた。

「君たち、ゲームをしなさいよ」と・・・。

しかし、私もこの心理がわかるようになり、オンライン上で集まって話をするということが非常に面白いことなのだと感じている。

そして、そこから繋がってきたのが「メタバース」である。

インターネットを利用した仮想空間であるメタバースは非常に注目されている。

自身を仮想空間に反映させるアバターにして、会議や情報交換を行い、今後は街そのものまで作って、通貨を流通させるという考えまである。

私は、オンライン会議とアバターを活用した仮想空間内の会議に差は無いと考えていた。

むしろ、コストを考えればオンライン会議であるべきだし、アバターがいる理由も無いと考えていた。

しかし、「空間がある」という安心感、可視化された動きという情報の重要性を最近感じた私は、今後メタバースは私たちにとって必要不可欠な空間になるのではと予感している。

そんなことを考えていたら、矢野経済研究所様が国内メタバース市場は1兆円を超えるという試算を出されていた。

やはり、私は自然と時代の流れを見つけてしまうんだな。

※メタバースは2006年頃に注目されたとWikipedia様が言ってます

デジタルは無駄を省いて効率化する技術であり、

そのデジタルを用いてリアルを追求する流れが出来て、

行きつく先が「対面」というリアルを効率化するという形になる。

実におもしろい。。。

物理学者みたいなセリフを言いたくなるテーマでした!