こんにちは。

営業部 メンバーでございます。

まだまだコロナの影響が大きい日本社会では、まだ第7波の収束も見えないですが、世界に目をむけると、マスクもせず大規模なイベントが開催されていたり、すっかりコロナ以前の生活様式に戻っている国も見かけるようになりました。そんなものを目にすると、早く以前のように、マスクなしで人との距離も気にせずワイワイと集まって何かしたいなと思うのですが、マスク・密回避などコロナが社会にもたらした生活様式は、そう簡単には変わりそうにありません。

また、このコロナという脅威は、我々ビジネスの世界に身をおく人間にも大きな影響をもたらしました。身近なところでは「テレワーク普及」「Web会議」など、ひと昔前では考えもしなかった業務形態が当たり前になってきています。まさにビジネスのニューノーマルです。

そんなコロナ禍が契機となったビジネスニューノーマルの代表2例について振り返ってみると、改めて自分や世間に起きた変化を感じるとともに、アフターコロナにむけて今から考えてみないといけないと感じます。

■働き方・採用の変化

コロナにおけるニューノーマルの典型といえるのが、働き方・採用の変化です。

規模の大小にかかわらず多くの企業でテレワークや在宅勤務が普通のこととなり、オフィスに出社するのが当たり前という常識が崩れました。

ヤフーなどの大手企業では、出社前提の採用を取りやめつつあり、部門スペシャリストなどを副業人材で採用するなど、コロナ禍の働き方が企業の採用も変化させています。

また、カルビーでは新しい働き方「カルビーニューワークスタイル」を開始。オフィス勤務の社員は原則テレワークとし、午前5時から午後10時の間で自由に働ける「フルフレックス」を導入しています。(これだけ時間の幅があると、かなりの自由ですね。)

とある会社の調査では、アフターコロナもこの働き方を継続すると回答している会社は、実に6割以上もあるとのことですが、おそらくはもっと多くの企業がこのニューノーマルを受け入れ、働き方・採用を変化させていくでしょう。

一部では出社体制に戻すというような発表をしている業界などもありますが、我々IT業界はテレワークの代表格ともいえる業界。「どれだけ自由度の高い働き方ができるか」この点をポイントに企業自体の考え方を変えていかないと、採用や人材確保は難しい世の中がくるような気がします。今はテレワークのメリット・デメリットだけを議論していますが、アフターコロナでどうするのか、どのような体制が企業として効果的なのか、これを検討していくことがこれからの大きな課題でもありますね。

■ビジネス業態の変化

多くの企業がコロナ影響により業績を下げました。幸いIT業界はそこまで大きな打撃はないと言われていますが、観光業などをはじめ様々な業界ではコロナによる大打撃で倒産する企業が多数出ました。そこで各企業は、ウィズコロナ・アフターコロナにむけてビジネスの変化を余儀なくされました。

アメリカの某不動産会社などは、コロナによるリモートワークの定着が、不動産価値にも大きな影響を与えると予想したため、不動産ビジネスだけではなく、他ビジネスへ参入することを決めました。それは「利用の少なくなった管理している駐車場にキッチントレーラーを配備し、貸キッチンのような店舗を提供するサービス」というものです。

駐車場の一区画に大型トレーラーを駐車させ、中華料理からイタリアンまで4~6店舗を収容。敷地は駐車場なので、配送用のバイクや軽トラックを止めておくスペースに悩むこともありません。ゴーストキッチンのようなデリバリーを専門としたキッチン設備と、配送拠点という2つの機能を併せ持つ新サービスの提供は、まさに駐車場業界からの新提案。

コロナ禍によってサービスの変化が求められる今、生き残りをかけたビジネスの変化も盛んに行われています。「あるべき」思考は捨てて、時代にマッチした形にビジネスを変化さえていくことも、この時代のニューノーマルなのだといえます。

これは影響の少なかったIT業界といえども例外ではなく、要望されるIT技術を提供するだけにとどまらず、各業界がITでどう変化できるか、ITの可能性でビジネス変化を提案するというDX提案できる企業への変化が、今後のIT業界のニューノーマルとなるかと思います。

大きな変化によって、新たな常識が定着するニューノーマル。

上記のように、現在世界はコロナ禍の影響でまさにニューノーマルの真っただ中にあり、これまでの生活習慣やビジネス習慣が一変したことで、企業にも「働き方」や「サービス」の変化が求められています。 アフターコロナと呼ばれる時代が訪れた時に、我々はどうあるべきなのか、どう対応していけばよいのか、インガルスにおける「ニューノーマル」を考えてみるのが、これから必要なのかもしれません。一緒に考えていきましょう。