「数字は嘘をつかないが、嘘つきは数字を使う」という格言があります。
会社の仕事は数字を扱うものが多く、数字そのものは事実を示しますが、その見せ方によって受け取り方は大きく変わります。そうした背景もあり、私は「数字の解釈には、いくつも正解がある」と「何事もテキトーに」という二つを軸に仕事をしています。
ここでいう“テキトー”は、仕事を雑にやるという意味ではなく、求められる水準を見極め、抱え込みすぎない「緩さ」を持つことです。実際、真面目に向き合うほど無理をしてしまいがちな場面もあります。だからこそ、長く続けるためにも、このバランスは大切だと感じています。
私は20代の頃、30歳を一つの節目と考えていました。業務の中で数字や会計に向き合う経験を重ね、その理解が土台となり、29歳のときに会計分野の難関試験に合格しました。この経験は、その後の仕事への向き合い方にも影響しています。
システム開発では、IT以外の知識も実務の中で役に立ちます。取引先の業務や数字の意味を理解したうえで提案できると、単なる実装にとどまらず、業務全体を見据えた価値提供まで踏み込めます。ITの知識だけでなく、新しい知識や変化を取り入れ続ける姿勢が、技術力につながると感じています。
最近はAIの活用も進み、開発の進め方も変わってきました。コーディングを任せ、その分、設計や意思決定に時間を使えるようになっています。
ただ、AIは愚直で真面目に動いてくれる一方で、ときに誤った情報をそれらしく返すこともある相棒です。だからこそ、その特性を理解しながら、うまく付き合っていくことが重要です。
日々の業務で培ってきた知識をもとに、人間側が適切に検証・判断しながら活用していくことも、これからの技術力の一つだと思います。
必要な精度と柔軟さ。このバランスを取りながら働いていくことが、私の考える仕事への向き合い方です。
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